こんな私、私じゃない。でも私・・・
「うふふ。新城さんも苦労するわね」

私がすぐるの言ったことを理解出来てないと思った緒方さんが言葉を続けた。

「木田主任は神村さんのことを女性として見てるってこと」

ええっ!?

そう言われて意味はわかるけど、木田主任がそう思っているとは思えない。

「まさか・・・そんなことないない」

私は手を「ないない」と振った。

「はぁ~ホントにそういうの疎いな。木田主任を見ていたらわかる。管理部にいない早川でさえわかってるんだから相当だ」

すぐるはホントに呆れている。

「まっ木田主任は管理部のミーティングだとそれを隠さないからね。「神村さんがいてくれるから助かってる」って何回聞いたか。明らかに部下を褒める感じじゃない」

すぐるが続ける。

そうなんだ、そんな話初耳。

「あれは一種の牽制だろう?「神村さんに近づくな」って言いたいとは思うけど、新城さんと付き合ってるって知ったら木田主任どうするかな」

早川さんは楽しそうに知った後のことでも想像しているのかニヤッと笑ってる。

私たちが付き合っているのを知っているのは早川さんと緒方さん、今野君とのことで早川さんが話した専務の3人だけ。

「難しいわよね。社内恋愛ってオープンにした方がいいのかしない方がいいのか」

緒方さんは経験者としてしみじみ言っている感じがする。
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