こんな私、私じゃない。でも私・・・
「すぐるは知ってたの?管理部の人員削減」

すぐるのとこに戻ってきて、ソファに座るすぐるに立ったまま問いかける。

「まっプロジェクトの方でそういう結論を出したからね」

プロジェクトで?

未だにプロジェクトチームがなんのプロジェクトチームなのかわからない。全て極秘で進められている。

「管理部のそれぞれを「課」にした時に人を増やしたから余計かな、結論から言うと美沙は経理に異動出来て良かったって話」

なんか複雑過ぎる。

「経理の異動がなければ?」

後の言葉を聞きたくないけど、聞かないわけにいかない。

「うーん、どうなってたかな」

すぐるはわかっているだろうに言葉を濁した。

「今、そんなに業績悪くないよね?」

「悪くないよ。うーんそうだな・・・ちゃんとは話してあげられないけど、会社が組織を大きく変えようとしてプロジェクトチームを立ち上げた。でも変えるには少し時期が早いと判断した。そんな感じ」

よくわからない。

でも話せない事情の中で話してくれたこと。
     
「とりあえず、私は経理を頑張るしかないってことだよね?」

「まっそんな感じ。早速ここで勉強しろよ。俺もやりたいことあるし一緒に頑張ろうな。コーヒー淹れてくる」

立ち上がりすぐるは私の頭に手を置いて、微笑んでくれた。

すぐるの優しさが伝わってくる。

「ありがとう」

すぐるの優しさとコーヒーを淹れてくれることへのお礼。

他の部署にいかなくてもいいように経理への異動を推してくれたのかもしれない。

今はとりあえず経理へ異動して頑張るしかない。

それから私は緒方さんからもらったノートとテキストで簿記の勉強、すぐるは何の本かわからないけど読み始め、二人でどっぷり時間を費やした。
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