こんな私、私じゃない。でも私・・・
3人が同時に私を見たので少し緊張した。

「私が抜けた後の人事ってどうなるんですか?」

山崎さんが結婚退職で緒方さんが異動、私は緒方さんの代わりに異動、私の代わりは?

「残念ながらそこの補充はない。他の人事メンバー特に木田主任が頑張ってくれるよ」

少し棘のある言い方をすぐるがした。

なんか私が抜けても補充がないってどうなんだろう?

私って人事にいてなんだったんだろう?

「神村さん、今ね、少し管理部の人数が多いって話になっていてね。管理部はお金を生む部署じゃないから人数が多いのは問題って。これからもっと違った異動が行われるかもしれない。だから神村さんは経理の仕事を頑張ってこなしてね。多分、人事に戻ることはないと思うから」

早川さんは穏やかな口調でそう話してくれた。

確かに管理部はお金を生まない。

「わかりました。ありがとうございます」

人事に戻ることはないって・・・なんか社労士の勉強をしたい。って思う気持ちがどこかにいってしまいそう。

「美沙、落ち着いたら1級の勉強しよう」

私の思っていることがわかったようにすぐるが優しい声で言ってくれた。

「えっ!?」

1級って無理だよ・・・

「あっいいじゃない。テキストもあるし対策とかなら教えてあげられるかも、経験者だし」

緒方さんも優しく、私に気を遣ってくれているのかもしれない。

「いいね。経験者がいると心強いね」

すぐるが緒方さんの言葉に「良かったね」って感じ。

「じゃ咲希は秘書検定だね、ガンバレ」

と、早川さんが加わり、緒方さんの「ええっ~~~!?」って声がリビングに響いた。

< 119 / 214 >

この作品をシェア

pagetop