こんな私、私じゃない。でも私・・・
次の日

朝なかなか起きることが出来なくて、珍しくギリギリになってしまう。

すぐるはそんなに寝てないのに会議の打合せがあるからと先に出掛けた。

休めるなら休みたい・・・

「もう・・・今日仕事なのに・・・」

一人だけど思わず言わずにはいられない気持ちを呟く。


昨日はなかなか寝かせてもらえなかった。

寝かせてもらえなかったのではないかもしれない。

私も望んだこと・・・

すぐるは私の望みを叶えてくれただけなのかも・・・

優しく甘く名前を呼ばれることも

優しく触れる手も指先も・・・

私の熱を帯びていくカラダも

全てを叶えてくれる

私はすぐるの前で正直で少し大胆で・・・

「何を朝から……」

時間もないのに浸っていた自分に慌てる。

でも浸っていたい気分になる。

すぐるはとても優しくて・・・

でも少しイジワルで・・・

私はその両方に溺れていく・・・

どうしようもないくらいに・・・

すぐるの気持ちも私をとても大切にしてくれていることもわかって、これ以上の幸せはきっとない。

そう思わずにいられなくて・・・

ずっとホントにずっと浸っていたくなるけど、現実的にそれはムリで・・・

「仕事行かなきゃ」

私は浸っていたい気分を振り切るようにそう呟いて家を出た。
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