こんな私、私じゃない。でも私・・・
月曜日の朝。

仕事には行かないといけない。

こういう時って社内ってめんどくさい。

土曜日も日曜日にも電話がかかってきていた。

ショートメールも何通も届いていた。

電話に出なかったし、メールも見なかった。

新城さんはきっと何もないような顔をしているはずだ。

それに最近あまり社内で顔を合わさない。ほとんどプロジェクトチームの使用している会議室にいる。

例え会っても私に話しかけることはないだろう。

新城さんは割り切っている。

だから、大丈夫。

私は淡々とでも前にしてしまったミスがないように慎重に仕事をこなしていた。

月曜日に新城さんとは顔を合わせることはなかった。

何度か電話がかかってきていた。でも出なかった。

そこまでしている自分がよくわからなかった。

でも私は何故かダメだった。


帰りに隣のビルではない、家の最寄り駅近くの本屋に立ち寄った。

恋が終れば、仕事や勉強を頑張るのはよくあること。

何もせずに家にいると考えてしまう。

早々に対処することを選んだ。

元々、人事をやる上で社労士の勉強をする。と、決めていた。

住谷に入った当時はすぐに始める予定だったけれど、少し中途で入社できたことに安心してしまい、今まで手を付けていなかった。

管理部は何かの資格を取ることを推奨している。

今がチャンスだ。

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