方言溺愛おにーさん。





「こーゆーもんです。

社長と会わせろ。」


暴虐無人!!


「…どうぞこちらへ」


通すん!?

何者やねんほんま!!





ガチャ






「失礼します。」


「し、失礼しますー……。」


「おやおや。

こんな所まで子供を引き連れ

何の御用でございましょうかな。

ビジネスにしてはラフなご格好で。」


「もったいぶらずに

取引といきましょーや。

わかってんでしょサンダースさん。

俺が来た意味くらい。」


「いやサンダースじゃなくて

三田なんだけど。」


三田……!?


「今のあんたは

干からびたトカゲ以下っつってんですよ」


何その例え!?

めっちゃ失礼やし!!


「フッ……若造が。

君は有能だと聞いたが

副社長を嫌いすぎている。

昇格して図にでも乗りましたか?

だが老いぼれジジイを

相手にするにはまだ早すぎる。

あまり上をなめるな。

ここは代官山だぞ。

お金の裏には組織がいるって、

会社では習いませんでしたかね。」



「っっ!!」


銃をもったヤクザが20人ぐらい囲っている


「このまま帰れば見逃しましょう。

出来れば若き芽は摘みたくない。

この取引は終了です時枝さん。」



時枝って……?



「あらら。

助けて坂町なみちゃん。

俺ら撃たれちまう。」







「いや帰ろや!!!」







しーーーーーーーーーーーん。












え。

何この空気。


私が悪いん?



< 50 / 97 >

この作品をシェア

pagetop