方言溺愛おにーさん。
「あぁ、坂町さん…!
って、……え?」
「連れてきた。」
「お母さん……。」
「お母さん、
だなんて…
呼ばないでよ。」
「え……。」
「私はあなたを捨てるのよ。
呼ばれる筋合いないわ。」
「……っ!」
「あなた、ほんと馬鹿ね。
今まで私を待ってたって?
帰ってこない私を。」
「………っ。」
「ほんと馬鹿みたい。
お金も全部もうないわよ。」
「…なんで、お母さん泣いてるの?」
「あなたの馬鹿さに呆れてるのよ。
それに、もうお母さんって呼ばない…」
「僕にとっては…
たった一人のお母さんだから…。
無理だよ…。
ごめんね。
僕バカなんだ……。
捨てても、いいよ。ごめんね…。」
「そうよ。
だいたいあなたとあのババアが、
仲良くして、
私の居場所を奪ったんじゃない。
私の入る隙間なんかないぐらい。
最初に捨てたのはあなた達よ。」
「ごめんなさい……。
でも僕、寂しかったよ。
おばあちゃんもそんなつもりない。
でも、お母さんから見たらそうかもね…
一番寂しかったのは
お母さんだったんだね。」
「なんで…
なんで私を責めないの?
あなたの背中に大きな傷をつけて。
お金まで奪って…。」