ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「今度は手作りクッキー作戦かぁ。もう放課後に永瀬のこと待ち続けるのは、やめるのか?」
「ううん。やめないよっ?」
あたしの顔をジッと見つめる夏樹は、ボソッとつぶやく。
「……まるで飼い主との散歩を待ちわびる犬だな」
「ふふっ。犬って」
「永瀬もあんなに冷たくしなくてもいいのになぁ」
メロンパンを口にくわえながら夏樹は言った。
「でもね……言葉は冷たいけど……」
いまでもたまに無視されるし。
全然、笑ってもくれないけど。
「それでも毎日少しずつ、あたしを見る瞳は優しくなっていくから……。だから頑張れるっ」
あたしは笑顔で夏樹にピースをした。
そんなあたしを見て、優しく微笑む夏樹。