ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]

「だーめっ!これは陸斗くんのために作ったんだからぁ」



あたしが即答すると、夏樹は口を尖らせて言った。



「ケチー」



「しょうがないから、夏樹にはあたしのデザートあげるよ……はい」



カバンの中からメロンパンを出したあたしは、夏樹の手のひらの上に乗せた。



「デザートにメロンパンて……もちろん弁当も食べるんだよなぁ?」



「そうだけど?」



「よく食べるよな~彩葉は」



そう言って笑いながら、夏樹は先に歩き出す。



あたしは夏樹のあとを小走りで追いかけて、夏樹の前に手を差し出した。



「文句あるなら返してもらえます?」



「うそです、うそですっ!彩葉ちゃんっ」



「まったく……」



あきれたように笑うあたしの隣で、メロンパンを食べながら歩く夏樹。
< 106 / 172 >

この作品をシェア

pagetop