ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「え?あぁ……えっと。また、いつか話すよ」
それに、いまさら……。
夏樹があのときの“ナツキ”くんだったとしても。
「ははっ。なんだよ~。言いかけておいて~」
「ふふっ」
もうあたしは、初恋を過去の思い出にしたんだから。
目の前にいる夏樹には彼女がいて、幸せそうにしている。
あたしも、2度目の恋が始まってる。
だからもう。
初恋の“ナツキくん”は、探さなくていい。
探さない……。
甘酸っぱい思い出は、そのまま大切にしまっておけばいい――。