ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「俺、そろそろ部活戻るわ」
「おしゃべりに付き合ってくれて、ありがとね」
夏樹に笑いかけた、そのとき……。
あたしたちの横を陸斗くんが通り過ぎていった。
トントントンと昇降口の階段を一気に駆け下りて、正門に向かって足早に歩いていく陸斗くん。
「あっ!ちょっ……陸斗くんっ!」
叫んだあたしの声も絶対聞こえているはずなのに、陸斗くんはこっちを見向きもせずスタスタと歩いていってしまう。
「ちょっと待ってよぉ――!」
そうあたしが叫んだところで、陸斗くんが待ってくれるはずなんてない。
最近、無視されることが少なくなったと思ってたのに。
また無視されちゃった。
「追いかけなきゃ。じゃね、夏樹っ。部活がんばって」
「おうっ。彩葉もがんばれよっ」
ガッツポーズであたしを励ましてくれた夏樹に、あたしは満面の笑みで返した。
「ありがとっ」
あたしはカバンを持って立ち上がり、慌てて階段を下りていく……。
――ガッ。
「ぎゃあっ」
――ドテッ。
階段でつまづいたあたしは、地面へと派手に倒れ込んだ。