ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
だけど、友達に逢うこと以外で、
こんなに学校に行くのが毎朝楽しみで仕方がないと思うのは、生まれて初めてだった。
「陸斗くん、おはよっ」
好きな人の隣に、自分の席があるという奇跡。
席に座っている陸斗くんに向かって、もう一度笑顔で声をかける。
「おーはーよーっ」
カバンから教科書やノートを出しながら、ボソッと聞こえた彼の声。
「……はよ」
あたしは口をきゅっと結んだまま笑顔になる。
胸の奥がじんわりと温かくなって、幸せなため息をつきたい気分。
何度無視されても。
何度冷たくされても。
諦めずに何度だって話しかけて。
いまではこうして、挨拶も返してくれるようになった。
でも相変わらず、陸斗くんの笑顔は。
楽しそうに笑う姿は。
見ることができないでいた。