ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
――キーンコーン、カーンコーン。
放課後、下校時刻のチャイムが鳴り響く校舎。
教室や廊下は、笑い声や足音で騒がしくなる。
隣の席の陸斗くんは、教室を出ていくと今日も図書室に向かった。
あたしが下駄箱で靴を履き替えていると、
後ろからバタバタと走ってくる数人の足音と、あたしの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「彩葉ーっ」
振り返ると、クラスで仲良くしている女子数人があたしの元へ駆け寄ってきた。
「これからみんなでどっか遊びに行くって話になったんだけど、彩葉も行かない?」
遊びの誘いだった。
その中のひとりの子が、ニコッと笑顔であたしの腕を掴む。
「行こうよぉ~彩葉も」
そう言ってあたしの腕をブンブンと勢いよく振り回す。
「回し過ぎ~!腕が取れちゃうってばぁ」
あたしの言葉に、その子は笑いながらパッと手を離した。
「今日は、ごめんっ」
あたしは胸元でてのひらを合わせて、目をぎゅっと閉じながら謝る。
「えー?また今日も永瀬くんのこと待ってるつもりー?」
片目をそっと開けると、みんながあきれたように笑いながらあたしを見ていた。
「もぉ~しょうがないなぁ。彩葉は」