あの日の雪を溶かすように
祝い
なんとか落ち着きを取り戻したアリスは、
心を非常に軽く感じていた。

久しぶりに、思い切り泣いた。

すっきりした。

すっと立ち上がったアリスは冷蔵庫の中から冷やしてあった水を取り出すと、
いきおい良く飲み、全身を使ったような大きなため息を吐いた。

泣くことは自分にとって重労働だとばかり思っていた彼女にとっては、
この開放感は嬉しい誤算。

それから彼女は、自分が泣いてしまったことと、今までそれを必死に耐えてきたこととを考えて、
小さく微笑んだ。
馬鹿らしいことをやってたな、と。

         ピンポーン


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