あの日の雪を溶かすように
「おいっ。コラ葵。」

「…スー…スー」

返事はない。お前はのび太か。

…馬鹿ちん。


「明日が早く来るように…か…」

アリスはもう一度葵の顔をチラっと見た。

全く、気持ち良さそな寝顔だ。

外は暗い。夜中の3時を過ぎているのだから、無理もない。

「……。」


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