マシュマロな彼
ここで待っててって言ったから、まだ来てないんだろうけど……。
男の子が気になってチラッっと盗み見る。
私のことは全然気にしてないようで、スヤスヤと寝てしまった。
ふぅ………
安堵感から、無意識にため息が出た。
このまま、この人の横にいるのもなんだしな……。
どうしよう……
「さくらぁ~」
そんな事を考えていると、遠くの方から誰かが走ってくるのが見えた。
だんだんハッキリとしてくる顔。
「あっ、ゆき」
「さくらぁ…ごめんね」
そのまま凄い勢いで突っ込んできた雪は
私を通り越して桜の木に突っ込んでいった。
そして次の瞬間………
―――――ゴスッ…
なんともいえない重たい音が、私の耳に届いてきた。