青い春の真ん中で
湘真くんもまんざらでもないということだ。


沙由奈、やったね!

今すぐ伝えたいけど...二人のペースでそうなるのが1番だよね。

見守ることにしよう、そう静かに思った。


夜になり、私たちは美織ちゃんの家の別荘へと向かった。

ビーチの近くで、コテージのような形だ。



「部屋は、女子がこっち。男子はあっち」


美織ちゃんがドアを指差す。


「ええ?別なの?」

健斗くんが叫ぶ。


「ちょっと、健斗!」

芽衣が恥ずかしそうに健斗くんに注意。


...これは...


「あとでじっくり聞かせてもらおうか」

沙由奈と私に肩を組まれて引きつる芽衣。



「じゃあね」

名残惜しそうに別々の部屋に入っていくみんな。



ダブルベッドが二つ。


沙由奈と私。

芽衣と美織ちゃんで寝ることになった。


「ねえ、これ男も同じ状況?」

沙由奈の質問に、


「そう...なるね」


美織ちゃんが答える。


想像するとおかしくて笑えた。




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