青い春の真ん中で
部屋に入りそれぞれくつろぎ始めた時、

「で、芽衣ちゃん、どうなの。健斗と」


質問したのは美織ちゃん。


「健斗、まさか芽衣ちゃんにがっついていったりしてない?」


もう、まるで姉のよう。


「ないない、私たちまだ...キスしかないから」


芽衣は真っ赤。


「なんだ」

ホッとする私。


「そういう歩成はどうなの?」


沙由奈の質問。


「え?」


戸惑う私に、


「黙秘はなしだよ」


久々に見るわ、沙由奈の悪い顔。


「キスだけ...だよ。まだ」


恥ずかしいわ、本当に。

キスした時のことを思い出して赤くなる。



「晴翔くん、歩成ちゃんにぞっこんだもんね」


芽衣がにこにこしながら言う。


「晴翔、モテるけどなかなか彼女作んないから光星も心配してたんだよ」

美織ちゃんの言葉にみんなが反応。


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