赤いりんごの青い果実


『も、もう。駄目だってば』


もう片方の手で朽木君の手を
そっと持ち上げて


冷えピタを張る準備をする



「…えーー」



不満そうだなぁ…



『あ…汗もか、かいてる…ね』



ハンカチで少しおでこの汗を拭いて
冷えピタを張る


「つめてええ…」


『そ、そりゃそう…だよ』




当たり前の反応に、
少しクスリと笑ってしまう


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