赤いりんごの青い果実


「俺?俺はー…そうだなぁ」




じ、と見つめられる


『?』


そんなにみられると、
ちょっと照れるなぁ



「優しくてー思いやりがあってー
料理上手でー聞き上手でー
可愛くてー動物が好きでー
一生懸命でー控えめな
大和撫子みたいな女の子かな!」



『………』


いい笑顔だけどさ…


「なんだよ?」


『り、理想高い…ね』


そんな女の子、中々いないよ

嬉しそうに話す彼が面白くて
笑ってしまう


「あっおい何笑ってんだよ」

『だって…面白くて』

「人が真面目に話してるっつのに」


このやろー、とぐりぐり朽木君に
頭を回される

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