赤いりんごの青い果実
「ていうか待って!
体育館倉庫なんて運動部でも使わないじゃん
もしかして明日の体育の時間までこのままなの!?」
『え?』
「荷物全部教室なのよ!
携帯すらない!どうしよう!」
『わ、私持ってる…よ?』
「あ、なんだぁ…早く言いなさいよ
ほら、ちゃっちゃと誰かに電話して
開けてもらって」
ほ、っとしたのか
表情を和らげた
『じ、じゃあ、朽木君に…』
「龍雅!?龍雅だけはやめて!」
『で、でも…』
「いいからほかの人に!
あ、先生はだめよ!」
『…あの、く、朽木君以外…の
れれ連絡先…し、知らない…から』
「はぁ!?」
いきなりの大きい声で
少しびくりと肩がこわばる