すれ違った過去


「…私が感情表現、苦手だってこと知ってるよね⁈」


「知ってる」


「知ってるんだったらなんで…‼︎」


確かに感情表現は苦手だけど、なるべく頑張って彼に気持ちを伝えていたつもりだ。


「私がっ、奏の浮気でどれだけ苦しんだか分かってる⁈奏のこと大好きだったのにっ、浮気されてっ‼︎最初は嫌われたくないから何も言わなかったけどっ。だんだん私がこんなんだから心移りしても仕方ないってっ。必死に諦めようとしたけど、それでも好きでっ。なのに‼︎なのに‼︎」


あー、もう‼︎何が言いたいのか自分でもわからなくなってきた。


< 24 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop