振り返って、キス




Γいいよ、もう行きな」




その声は優しく、




なにも出来ずにたちつくしていると、




スタスタと去って行ってしまった





Γあ…」





ようやく顔をあげる事が出来たけど、




見えたのはうちの学校の制服を来た後ろ姿だった。





Γお、お礼…言わなきゃ」





しかし、足がすくんで追いかける事はできず




とりあえずさっきの駐車場に戻った












Γ雫…?どこ行ってたの?」





車のそばにいくと、お母さんが慌てた様子でかけよってきた





Γえ、ちょっと友達に会って…長話しちゃった」





泣いていたのがバレると思い、ちょっと作り笑いをして車に隠れる





Γびっくりしたー、安心安心」





安堵の息を漏らすお母さんに、かなりの罪悪感をおぼえた






でも、これがあなたとの出会いでした。












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