振り返って、キス











Γ…ごめん」





Γぇ?」






小さな声が耳元で聞こえたかと思えば、





さっきまであった温もりは消えていて。





少し申し訳なさそうな顔をした一条くんがいた





Γい、いいよ…全然」





なんだか、こっちまで申し訳なくなってくるんだよ





Γいいよ、私




一条くん、なら…むしろ…えっと、」





むしろ、ずっと胸の中にいたい。





うつむいていた私には、その表情はわからなかったけど、





きっと、少し焦っていたと思う





Γおー…じゃあ俺はそろそろ帰るわ!





…じゃあな」





Γあっ…」





彼はそのまま走って行ってしまった。





Γ一条くん…」





一条くんの後ろ姿がやけに目立って見える。





からだ中がドクン、ドクン…と高鳴っているようだ





これは…なに?

















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