振り返って、キス




ピーッ



笛がなると、それと同時に一条くんがパスを受けてボールを蹴り走り出した





Γきたきた」





紗稀ちゃんは何やらニヤニヤした顔と声でそういうと、





一条くんを穴があくぐらい見てた





Γかっ、こい…」





思わずそう言葉が漏れた。





華麗なドリブルで攻め上がっていく、





そしてあっという間に相手のゴールまできて、





Γよっしゃあ!」






…ゴールを決めてしまった。





ピッピッピー





試合終了のホイッスルがなって、サッカー部の朝練が終わったようだ





Γ風谷くんチョーかっこよかった!」





ね、ね!とキラキラ笑顔で聞いてくる紗稀ちゃんがなんだかすごく眩しい







Γそ、そうだね…」







Γ星野」






苦笑いをしながらそう返すと、





上から降ってきた…声。





Γい、一条くん…」





Γあのさ、かっ」





Γおーい!一条っ!終わるぞー!」





一条くんが何か言いかけた時、





遠くから同じサッカー部員の叫び声が聞こえてきた






Γあっ、悪い。またな」





Γあ、うん…」





サッカーのユニフォーム姿の一条くんが走っていく





Γよし、じゃあ行こっか」





紗稀ちゃんが立ち上がりパッパッとスカートをはたく





Γそうだね」





そして、何やら話をしている一条くんの方を見ながら、教室に行った














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