年下*デイズ【短篇】
真剣な千秋くんの瞳に、あたしが映ってる。
なぜかこの雰囲気に、あたしの心臓が敏感に反応した。
「千秋く……ん…」
「先輩なら嬉しいの?」
なんでそんな悲しそうな声なの?
「あたしは……」
「スパゲッティできたー?」
この雰囲気には全く似合わない声が響く。
「晴輝…」
間の悪さに呆れた気持ちも多かったけれど、あたしは少しだけほっとした。
「晴輝先輩、親父臭い」
「うっせーよ!」
千秋くんも元通りだし。
ぎゃあぎゃあ言い争ってる。
晴輝が一方的に、だけど。
そんなふたりに声をかけた。
「よし!じゃぁ二人共、手伝って」
「「えー!」」
「なんでそこだけハモんの…」