年下*デイズ【短篇】
寝呆けてる晴輝を、千秋くんが肩に背負う。
………大変だなあ、後輩って。
「ごめんね、千秋くん」
「全然。つか、むしろ絶対に連れて帰りたいから」
「?先輩思いだね」
そして千秋くんはまた、呆れた顔をした。
「え…またあたし何か言った?」
「いや……なんでそうゆう展開になるか、わかんねぇだけ」
「へ?」
「もういーわ。あ、先輩さ、まさか
晴輝先輩と付き合ってないよね」
一瞬何を聞かれたか分からなかった。
でも、理解した途端、思わず笑い出す。
「まっさかーっ!あたしの好きなタイプは、
あたしより年上で落ち着いた人
だもん!」