俺のそばから離れるな‼︎


奏のキスはだんだん激しさを増して、私の頭と体を甘く溶かして行く。



言った通り、奏は優しく優しく私を抱いてくれた。



何回『好き』って口にしたかな。


『愛してる』って、奏は何回口にしてくれたんだろう。


その度に愛しさが込み上げて、同時にものすごく切なくて。



何度涙が溢れそうになったかはわからない。



この時の私は、間違いなく奏の大きな愛に包まれていた。



「大丈夫か?」



「うんっ」



終わったあと、奏の腕枕で余韻に浸っていた。


もうすぐ離れなきゃいけないのかと思うと、少しでも長く奏とくっ付いていたくて。


片時も離れたくないと思った。


きっと、奏も同じ気持ちでいてくれたんだろう。


ギュッと私を抱き締めたまま離してくれなかった。



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