深愛なる君へ、この愛を捧げます。
「ヒマワリだ!パパ、ママ!ヒマワリがたくさん咲いてるよ!」
「そんなに慌てて、転ぶなよー!」
そういう理人も日海の後を追って走ってるし。
私は苦笑いしながら二人が通った後を、歩いていく。
日海は円形に空いた空間にたどり着くと後ろを振り返り、理人に向かって両手を広げた。
「パパ!やくそくの高い高いして!」
「ほらいくぞ!高い高ーい!」
理人は日海の両脇に手を入れ、日海を高く持ち上げた。
日海は嬉しそうにキャハハと笑っている。
「日海大きくなったな!前抱っこしたときよりも重くなってるぞ」
「だって日海もう小学1年生だもん!」
理人は日海を高い位置のまま思いっきり抱き締めた。
小学1年とはいってもまだ小さい日海は、宙に浮いたまま理人に抱き締められている。
「日海。パパまだ完全じゃないんだから、程々にしてあげてね」
「はーい!」
やっと二人のもとに到着すると、理人はまだ日海を持ち上げていた。
日海はいい返事をしても、まだ理人に下ろしてもらうつもりはなさそう。
念願の夢が叶ったんだもんね。
もう少しくらい大丈夫か、と多めに見ながら二人を見守る。