あのね、先生。-番外編-

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「こんなにちゃんと整備されてんのにその中でガラスの破片踏むって、ついてねぇよな、お前」

「ほんとだよ、ついてない」

結局あたしも蓮くんも着替えて、みんなが気を遣って着替えると言い出したのを必死に止めた。

せっかく来たんだから、最後までちゃんと楽しまなきゃ。


暗くなってきたところで、予約してたバーベキューの道具を加地くんとシロが持ってきて、海が見える場所でのんびりしてる時だった。

少し酔った中村さんが隣に座って、あたしの足を見て言った。

あのガラスの破片は梨花がちゃんと拾って捨ててくれたらしい。

治療をしてくれた女の人にも謝られた。

そういうものはきちんと取り除いてるはずだったんだけど、見落としててごめんなさいって。


「ま、歩くのが辛いって思ったら篠原先生がいつでも運んでくれんだろ」

「ちょっと、人のこと荷物みたいに言うのやめてよ」

サンダルを履くことも出来ない足をプラプラ揺らしながら、隣でお酒を煽る中村さんを軽く睨んだ。

「あ、中村さんさぁ…」

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