俺様紳士の恋愛レッスン
「んあーッ! もう十夜のことは後回し!」



そう、私が今考えるべきは、十夜ではなくタカちゃんのことなのだ。


しかしタカちゃんがアトリエから家に帰ってくるまで、あと1ヶ月近くもある。

一時帰宅した時に話そうかとも考えたけれど、創作活動に悪影響が出たら嫌だし……と、却下の結論に至った。



「もー。私はどうすればいいの?」



うーんと唸ってみるけれど、元々悩むことに慣れていない頭は、すぐに容量オーバーを起こし、パンクした。


とにかく早く帰って寝ようと、大きく腕を振って歩き出すと、手にしたケーキボックスがカタンと鳴る。

その中には、今日中に一人で食べなければならないケーキが2つもあることを思い出して、小さく後悔のため息を落とした。




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