俺様紳士の恋愛レッスン
翌日、私は珍しく意欲的に残業をしてから会社を出た。

といっても、優愛さんに早速ケーキの感想を伝えるべく、お店の閉店時間である20時を狙って会社を出たというだけなのだけれど。


優愛さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、意気揚々とお店に向かう。

そして昨日ぶりのメルヘンな扉の前にやってくると。



「……あれ?」



掛けられたプレートには『CLOSED』の文字。

ブラックボードには『定休日』の文字。

微かな望みを持ってチラリと店内を覗くと、やはり真っ暗な闇が広がっていた。



「残業し損じゃん!」



いらぬオチに、自らツッこむ切なさ。


私は豪快にはーっとため息を吐き、お店を後にする。

食事を作る気力も失った私は、そのまま近所のコンビニへと向かった。

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