俺様紳士の恋愛レッスン
「義理の、オトウト?」



そう呼ばれた彼に視線を送ると、それはもう不機嫌極まりない表情で、「あーそーですね」と吐き捨てた。



「え、でも一緒のマンション……?」

「時々十夜くんも交えて、夫と3人で夕食を食べるんです。
今日もその予定だったんですけど、私の体調が優れなくて、十夜くんが買い物に付き添ってくれて……」

「え、でも……」

「だからちげーっつってんだろ」



納得しない私に、十夜はジロリと睨みを効かせた。

ビクリと肩を震わせると、優愛さんは細い声を張り、「十夜くん、そんな言い方しないで!」と再び叱責する。


すると十夜はやはり何も言い返さず、ふいと視線を逸らした。

私には手に負えない狂犬も、優愛さんの前では忠犬らしい。

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