俺様紳士の恋愛レッスン
優愛さんの家は、12階建てマンションの最上階だった。

通されたリビングダイニングは上質な白い壁に覆われ、高めの天井が部屋の奥行きをより広く見せている。

インテリアはモノトーンに纏められ、お洒落なことこの上ない。



「どうぞソファでくつろいでいてくださいね」



人妻とは思えない天使の微笑みを浮かべ、エプロンを身に付けながらキッチンへと入っていく優愛さん。



「おい、体調は大丈夫なのかよ」



やはり眉間にしわを寄せる十夜は、Yシャツの袖を捲りながら優愛さんの後を追う。



「大丈夫だよ。十夜くんも座ってて」

「お前の大丈夫は大丈夫じゃねーんだよ。貸せ、俺がやる」



へぇ、十夜って料理できるんだ。



「手切らないでね?」

「お前は心配しすぎだ」



……ていうか。



「春樹さんもこの前手伝おうとしてくれて、指を……」

「アイツと一緒にすんじゃねーよ」



いちゃついてるようにしか見えないんですけど!

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