俺様紳士の恋愛レッスン
何を命令されるのかと思いきや、まさかまさかのコンサルティング。



「おい、聞いてんのか」

「はひ」

「よし」



十夜は頬を解放すると、私の呆けた顔を見てニヤリと笑う。



「全試合お前に勝って、その分だけ課題を課す。俺の言うことは絶対だ、嫌でもやってもらうぞ。
お前から情を奪うには、ある程度の強制力が必要みたいだからな」



口角の片端を不敵に上げて、彼は徐に立ち上がる。



「次行くぞ」



自信たっぷりの笑顔で見下され、はっと我に返る私。



「じゃあもし私が勝ったら!」



そう、勢いで言ってみたはいいものの。

ジュースを奢る、モノマネをするなどのくだらない罰ゲームしか頭になかった私は、言葉に詰まり。



「――その時考えるから覚悟しといて!」



ビシッ!と形だけは決まった考えなしの発言に、十夜は目を丸くする。

< 144 / 467 >

この作品をシェア

pagetop