俺様紳士の恋愛レッスン
まるで失った青春時代を取り戻すかのように、私は十夜との時間を心から楽しんだ。


けれど、肝心の賭けの結果は散々だった。

テニス、バドミントン、ビリヤード、その他諸々、仕組まれたかの如く全ての試合で惨敗を喫した私は、彼のコンサルティングを受ける。



「連絡が来てもすぐに返すな。即レスは『自分の意識が相手に向いている』ということを伝えているにも等しい」


「何か没頭できるモノを作れ。必ず空になった心を埋めてくれる保険になる」


「お前が乗り越えようとしている壁は、お前が思ってるほど高く険しいモノじゃない」


「考え方を変えろ。お前は『失ってきた財産』と『これから生まれる財産』どっちが大事だ?」



十夜の言葉は魔法のように、私の行く先を照らす。

これは罰ゲームのはずなのに、気が付けば「次は何を言われるのだろう」と、期待すらしている自分がいた。

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