俺様紳士の恋愛レッスン
「では、来週は各部署のリーダーを集めてのプレゼンでいいね?」

「はい。ご理解頂けるよう努めます」



2時間を少しオーバーしたミーティングも終わりを迎え、否応無しの試練の時間がやってくる。



「篠宮。片柳君の見送り、頼むぞ」

「……ハイ」



あぁ、怖い。

十夜が私の異変に気付いていないわけはないし、二人きりになった瞬間、何を言われるか。



「片柳さん、こちらへどうぞ……」

「篠宮さん、いつもありがとうございます」



文句の付け所がない完璧な笑みが、余計に緊張を煽(あお)り、十夜に見られているだろう背中にはじわりと嫌な汗が滲む。

エレベーターの前に立つと、緊張は沸点に達する。

幸いにも待たずして到着したエレベーターに飛び込むと、すかさず入り口付近に身を寄せた。

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