俺様紳士の恋愛レッスン
「――つまり、元々遠山さんと木崎さんがお友達で、遠山さんの紹介で、十夜は木崎さんの会社に入った……ということで間違いないですか?」

「うん、間違いないよ」

「生意気な十夜をここまで育てるの、本当に大変だったんだよ?」



私の向かいに座る年上男性お二方は、何やら意味深な笑顔を浮かべている。

対して私の隣で黙々と食事を続ける十夜は、我関せずといった様子で、先程から一言も発していない。


けれどどことなく、不機嫌なオーラを纏っているような。



「篠宮さん、お嫌いなものはありませんでしたか?」

「とんでもない! 全部美味しいです!」

「わぁ、よかったです」



斜め前に座る優愛さんの笑顔に、ほっと癒やされる。

彼女はまるでアロマのように、不穏な空気に和やかさを与えてくれる。

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