俺様紳士の恋愛レッスン
「十夜は自分のことになると全然ダメなんだよ」

「えぇ!? 超スマートにこなしそうなのに!」

「いや、照れ隠しにすぐ睨むし、好きな子をいじめちゃう典型的な小学生タイプだよ。何より恥ずかしくて好きな子の――」

「おい」



と、続く言葉を遮った声に驚き、振り向くと。



「不倫はよくないと思いまーす」



眉間に今日一番のしわを寄せた十夜が、窓から顔を出していた。



「あぁ、おかえり十夜」

「おかえりじゃねーよ。お前ら何してるわけ」

「何って、風に当たりながら世間話をしてただけだよね? 篠宮さん」

「あ、はい!」

「へぇ? 二人きりで話さなきゃいけない世間様のお話って何なんでしょうねぇ?」



十夜は不気味な笑みを浮かべると、私の前にずいと立った。

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