俺様紳士の恋愛レッスン
「いっその事、そのうるさい口塞いでやろーか」

「はぁッ!? な、なッ……!?」



ドカンッ、と爆発した煩悩。

顔から湯気が出そうなほど真っ赤になる私を、それはそれは悦たっぷりの笑顔で見下ろす十夜。



「は。何期待してるワケ?」

「期待なんかしてないッ! もう、いい加減――」



と、腕を掴みにかかろうとしたその時だった。


十夜の肩越しに目が合った。

呼吸を待たずに血の気が引く。


その人は見開いた目をきゅっと強く細めると、私が口を開くよりも先にこちらへと歩み寄る。



「何してるんですか。僕の彼女に」



そう言って、十夜の腕を掴み上げた。

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