俺様紳士の恋愛レッスン
十夜と付き合えるのなら、付き合いたい。付き合えないのなら、安定を手放すまでの理由はない。

これが汚い裏の私の本音だ。

傷付くことから自分を守りたくて、心のどこかでタカちゃんを『保険』にしようとしている自分がいる。


余りに卑怯な考えに心底嫌気が差して、「私のバカ!」と大きな声を吐き出し、邪念を頭から追い出した。



「宣言しなくても知ってるぞ」

「ムッ。ねぇ十夜、明後日の夜会える?」

「あー。仕方ねぇから空けといてやる」

「やった! ありがと!」

「ンだよ、やけに素直だな」

「素直だけが取り柄だってこと忘れてた」



そうだ。私はそもそも考えることが苦手なのだ。

タカちゃんとも十夜とも正々堂々向き合う、私にはこれしか方法はない。

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