俺様紳士の恋愛レッスン
「つーかもうこんな時間か。しょーがねーから送ってく」

「あはは。ありがとっ!」



もう余計なことは考えない。

例え十夜と笑い合えることが無くなったとしても、それは私に好きになってもらえるだけの魅力がなかっただけの話なのだから。



「十夜、今までありがとう」



前を行く背中に声を掛けると、ピタリと歩みが止まる。



「まだ終わってないだろ」



振り返った十夜は一気に個人空間を越え、密接空間から私を見下ろす。



「成功報酬、たんまり貰ってやるからな」



妖艶な笑みを追うように、清涼な香りがふわりと舞った。




< 249 / 467 >

この作品をシェア

pagetop