俺様紳士の恋愛レッスン
目には涙が一杯で、声は情けなく震えている。

決めたと言っておきながら、心の中は逃げたい気持ちで一杯だ。

必死に奮い立たせようとする気持ちが反発して、ままならない涙と想いが落ちていく。



「でもさぁ、この後に及んでやっぱりゴメンナサイなんてさ、そっちのほうが最低だよね……?
さすがのタカちゃんも怒るよねぇ。私、嫌われるよねぇ……?」

「バカね。円満で別れられるカップルの方が少ないわよ」

「でもやっぱり、嫌われるのは怖い……ッ」

「うん、そうだよね。6年も一緒にいた人だもんね」



ここが繁盛店であるということも忘れて、ボロボロ泣いた。

冷静な萌こそ周囲の視線が恥ずかしいはずなのに、呆れる素振りも見せず、私の肩を優しく撫でてくれる。

< 299 / 467 >

この作品をシェア

pagetop