俺様紳士の恋愛レッスン
「いいから早く。時間は待ってくれないの。今こうしてる間にも片柳さんの心はどんどん離れていってんだよ?」

「……分かったよぅ」



萌の圧力に負けて、なるべく当たり障りのないような文章を選び、優愛さんにメッセージを送った。

しかし内心では、もうフラれてるんだけどな、と口を尖らせる。


「フラれたからなんだ!」「私は諦めない!」

そう思えるのは、怖いもの知らずの若さ故だ。


私に残された賞味期限は、そう長くはない。

例え熟れ過ぎても買い取ってくれる、優しい人ももういない。



「私だって、ギャンブルは嫌いだよ」



宛のない愚痴を吐きながら業務をこなしていると、お昼を前にスマホが震えた。

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