俺様紳士の恋愛レッスン
『夫も篠宮さんに会いたがっていたので大歓迎です! 明日でも宜しければ、また家で一緒にご飯を食べませんか?』



画面からお花が飛んできそうな内容に、先ほどまでの心配は杞憂に終わる。



「萌、明日の夜会うことになったよ」

「お。じゃあ私に相談した時と同じように、お兄さんにも相談してみて。いい答えをくれると思うから」

「分かった!」



頷いた私に満足そうな笑みを向けて、萌は再びパソコン画面へ視線を戻す。

同じく私も体勢を正し、携帯をデスクの上に置いた。



「けど、明日かぁ……」



欲を言えば、今日がよかった。

明日ということは、十夜に会った後の夜ということになる。


十夜に会うことは心底気まずいけれど、萌の言う通り、ズル休みはさすがに大人の取るべき行動ではない。

ここは仕事と割り切って、腹をくくるしかないのだろう。

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