俺様紳士の恋愛レッスン
「えっ!? 私何か面白いこと言いました!?」

「いや、ごめん。篠宮さんじゃなくて……な、優愛」



遠山さんが視線を送ると、困り顔で微笑み、頷く優愛さん。

二人が何に対して笑っているのか検討も付かない私の脳は、答えを探してグルグル回る。



「やっぱり十夜は十夜のままなんだな。けど、少し安心した」



遠山さんは意味深に微笑むと、私をまっすぐ見据える。



「ありがとう、篠宮さん」



以前会った時も、私は遠山さんに感謝の意を伝えられた。

その意図は、やはり掴めない。



「いいえ、私は何もできませんでした。優愛さんのお願いも叶えることができませんでした。本当にすみませ――」

「違うよ、篠宮さん」



私の言葉を遮った遠山さんは、ふっと笑う。



「答え合わせをしようか」

< 333 / 467 >

この作品をシェア

pagetop