俺様紳士の恋愛レッスン
はっと思い浮かんだそれを、ポケットの中から取り出した。

画面に光を灯し、意を決して遠山さんに向き直る。



「私、十夜に沢山のことを教えてもらいました。もしかしたらその中に、何かのメッセージがあるのかもしれないと思ってて。……聞いてもらえますか?」



知りたい。

十夜が私に『本当に伝えたかったこと』を。



「もちろん。読み上げてもらってもいいかな」

「はい!」



迷わずメモ帳のアプリをタップする。


何度も読み返して、ほぼ暗記してしまった十夜の言葉たち。

上擦りそうになる声を必死に抑えて、一つひとつ丁寧に、記憶を呼び起こしながら読み上げた。

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