俺様紳士の恋愛レッスン
「大丈夫ですよ。遠山さんのお話を聞いて、十夜のそういう一面も理解出来た気がしますから。
それに、そもそもは私が悪いんで。お互い様ってことで!」



私の言葉に優愛さんは安堵の息をつき、目尻を細めた。

長年の想い人である優愛さん、そして兄である遠山さんにここまで心配してもらえて、幸せを願ってもらえて、十夜は本当に幸せ者だ。



「そうそう、前に優愛さんに言われた『十夜をお願いします』ってやつなんですけど。
ぶっちゃけ、何で私なんだろうって思ってました。私は考えなしのおバカだし、特別可愛くもないし、優愛さんみたいな女子力もないし」



はは、と自嘲的に笑ってみせてから、一呼吸置いて優愛さんを見据える。



「それでも、私が十夜に何かしてあげられることがあるとしたら。それは、真正面からぶつかることなんだと思います」

< 351 / 467 >

この作品をシェア

pagetop