俺様紳士の恋愛レッスン
十夜は私に話してくれた。

感情むき出しで考えなしで、バカみたいに素直な私が、少しだけ羨ましいと。



「十夜だって、本当は感情を殺すなんてこと、したくないんだと思います。
だったら感情むき出しでぶつかって、感情を返さずにはいられない状態にしてやればいいんですよね!」



貧相な脳みそが出せる結論なんて、所詮はこの程度だ。

けれどこれが唯一私に出来ることで、十夜が私に賭けた『理由』だとしたら。



「私は十夜を救いたい。感情を殺すだなんて絶対にさせない!」

「――ははッ。篠宮さん、本当に最高だよ」

「えっ!? あ、すみません! つい……!」



安いヒーロー漫画のような台詞を吐いてしまった。

途端に羞恥が全身を襲って、耳の先まで熱くなる。

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