俺様紳士の恋愛レッスン
「優愛ちゃんと遠山さんの子供、絶対可愛いよね!」

「顔はな。ただ性格がクソ兄に似たら最悪だ」

「えぇー。遠山さん、優しくていい人じゃん!」

「だから騙されんなって。アイツの腹黒さと言ったらねぇよ」



十夜は相変わらず遠山さんのことを悪く言うけれど、そこに悪意は感じない。

恐らく、今更仲良くなるのも、という一種の照れ隠しなのだろう。




「ごちそーサマ」

「ごちそうさまでした! ね、今日のご飯どうだった?」

「悪くない。味噌汁はちょい濃かったような気もする」

「そっかぁ。まだお味噌汁の味は定まらないんだよね……。明日も頑張るっ!」

「おー」



十夜はポン、と私の頭に手を乗せて、食器をシンクへと運んでいった。

この不器用で優しい『頭ポン』があるから、料理だって何だって、毎日頑張れるのだ。




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